(2022/1/1)

仕事ができるフリをする男の罪悪について(5止)

(前頁より続きます)

( 渡部昇一上智大学名誉教授の英語学習法 )

優れた英語学者であるとともに卓越した英語教育者でもあった渡部昇一 上智大学名誉教授の英語学習法を私なりに解釈表現すると次のように なります。

「西欧において千年以上の歴史の時間の中で伝統文法が完成しました。 伝統文法とは、八品詞分解によって英文など西欧の文章を分析する方法 です。英語を学ぶ日本人は、この極めて優れた英文分析法である八品詞 分解と英文の文型分類法である五文型をしっかりと勉強しなければなり ません。

そして、この八品詞五文型を使って、英文和訳、英作文と進み ます。ここをきちんとものにしませんと、いつまでたっても知的な仕事 に役立つ英語力がつきません。その上で、必要ならば英会話を習うと 良いのです。なぜならば、英会話は条件反射と言う面が大きく、 英会話を習える環境が大切だからです。普通の学校の英語の授業で 英会話ができるようになることはありえません。」

渡部昇一上智大学名誉教授の「英語学史 1975年11月1日初版 発行 1990年1月20日4版発行 大修館書店」の伝統文法の説明  (505頁)、など、渡部昇一上智大学名誉教授の著書で私のような 英語の素人が英語を勉強するときに役立ちそうな本を参考にしてまとめ てみました。

さらに英語の素人なりに私は思うのですが、英語は上記のように ドイツ語の方言です。日本語で言えば、東京の標準語に対する東北弁 のような言語です。

東北弁は、文字で書かれた単語に対して発音が一部省略されたり濁音 化したりして、書かれた単語の綴りに対して語の発音が乖離していき ます。さらに、単語と単語の発音がくっついたりして、発音は複雑化 していきます。

これは日本語の場合、東北弁に限らず関西弁など全ての方言の特徴で す。

( 英語は方言特有の発音の難しい言語である )

現在、英語は、かって七つの海を支配したイギリス、そして現在の超大国 であるアメリカの経済力、軍事力を背景に国際語の地位にあります。 しかし、その言語としての本質は方言(国際方言)であり、方言特有の 発音のとても難しい言語なのだということを我々日本人は英会話を習う 前に知識として分かっていなければならないと思うのです。

最近は、政治家二世で若いときに親の経済力に恵まれ、アメリカに留学 して英会話ができることを売りにしている人が何人もいます。しかし、 個人差はあると思うのですが、「こんにちは、お元気ですか」という 日常の挨拶程度(もちろん、それはそれで大事なことです)の英会話は ともかくとして、若い時の二、三年の留学で難しい政治交渉をアメリカ人 とできるようになるのは困難でしょう。

アメリカ人と政治交渉をする場合は、しっかりと通訳を入れて通じない 英会話で相手をイライラさせないようにし、間違いの無い交渉をする ようにしてほしいものです。

繰返しになりますが、駐米大使野村吉三郎のように、組織の中での自己 保身だけのために、アメリカ国務長官コーデル・ハルとの政治交渉で 英会話が通じるフリをして通訳を拒否するなどということは、とんでも ない最大級の文字通り亡国の罪悪なのでした。

(了)

(追記)

「封印の昭和史 渡部昇一、小室直樹 初版 1995年8月31日 四刷  1995年10月15日 徳間書店」は2020年7月1日復刻版が出版されま した。

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