確定申告をしました
確定申告をしました。会社員時代は、会社の人事労務部門の人が 年末調整をやってくれたので、それで終りでしたが、会社を定年にな りますと、自分で確定申告をしなければなりません。なかなか大変 です。
私は、確定申告の時期になりましたら、まず近くの市役所の出張所に 行って、窓口に置いてある「所得税及び復興特別所得税の確定申告の 手引き」をもらってきて、全体にパラパラと目を通します。
それから、役所から来た年金の源泉徴収票などの資料を準備します。 今年の私の収入は、派遣社員の給与所得、年金収入、そして、近所 のアパートの清掃収入です。定年後は、それぞれの金額は小さいです が、複数の収入になりました。( 鉛筆と電卓で、まず手計算をやる)
まず、派遣社員の給与所得です。給与の収入金額を源泉徴収票から 上記の手引きの該当欄に鉛筆で移記(いき)します。次に、 給与所得控除後の給与金額を表の指示に従って計算します。
右側の余白で、漫画のお姉さんが満面の笑顔で「確定申告書作成 コーナーなら計算誤りがありません」と言っています。これは、 国税庁のホームページの確定申告書作成システムを使いなさい、と言 っているのです。
しかし、以前に私は、いきなり国税庁のホームページの確定申告書 作成システムに数字を入力して作業を進めたところ、途中で立ち往生 してしまい苦しんだ上に、かえって時間を食ってしまった経験がある ので、最初は上記のように「所得税及び復興特別所得税の確定申告の 手引き」に鉛筆で書き込んで電卓で手計算をするのです。
パソコンスキルが高くて上手な人ならば、いきなり国税庁の ホームページの確定申告書作成システムを使えるのかもしれません。 しかし、私のパソコンスキルでは無理です。何事も無理は禁物です。 特に高齢者になると、一層のこと、何事にも無理は禁物です。よく よく自戒しなければなりません。
私は手引きに数字を書き込みながら手計算し、手計算が終わってから、 国税庁のホームページの確定申告書作成システムに数字を入力して、 確定申告書を印刷します。
こうしますと、税務署に提出するためのキチンとした確定申告書を 作ることができるとともに、手計算の検算ができて、一石二鳥です。
会社を定年になると、すべて一人でやらなければなりませんので、 パソコンが検算してくれると安心で助かります。印刷をしないで インターネット申告もできるということですが、今の私の パソコンスキルでは無理です。
ということで、手計算を続けます。所得金額調整控除後の計算をしま す。この計算は、100,000円+100,000円− 100,000円=100,000円、という何の意味があるのか 分からない計算です。
税金の計算には、意味がよく分からない計算も出てきます。しかし、 いつまでも考えていても仕方がありませんので、いつか分かる日も あるだろうと割り切って、指示通りに計算を進めます。
そして、給与所得の金額が計算されました。次に公的年金の収入金額 です。公的年金は雑所得に分類されます。公的年金の収入金額を 源泉徴収票から手引きの欄に移記します。
次に「公的年金等に係る雑所得以外の合計所得金額の計算」をします。 なぜ、ここでこの計算をしなければいけないのかは分かりません。 しかし、とにかく指示通りにこの金額を「下書き用申告書(第一表)」 (手引きの裏表紙にあります)の指定の欄に書きます。
この数字をここに書く理由も分かりません。きっと何か意味があるので しょう。指示された通りにやります。次に、「公的年金の雑所得の計算」 をします。65歳以上の高齢者は、65歳未満の若い人に比べて少しで すが税金が軽くなる計算になっています。私は65歳以上ですので、 税金が少し軽いです。
次に、近所のアパートの清掃収入の所得計算をします。清掃収入も 雑所得に分類されます。こうして、公的年金と清掃収入を合算して雑所得 の金額が計算されました。
私の公的年金と清掃収入が雑所得と言われると、感じが悪いですが、 税務署から見ると事業所得などの主要な所得に比較すると「雑なる所得」 に見えるのでしょう。やむを得ません。
とにもかくにも、これで「下書き用申告書(第一表)」の収入金額と 所得金額ができました。
( 所得金額の後は、所得控除の計算をする)
次に、「所得から差引かれる金額(所得控除)の計算」に進みます。まず、 社会保険料です。社会保険料(健康保険料、介護保険料)を差引かれている 源泉徴収票から「所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き」の該当欄 に鉛筆で書き込みます。次に生命保険料、地震保険料を同じように該当欄に 書き込みます。
最後に医療費です。これは領収書の枚数が多いので、「所得税及び 復興特別所得税の確定申告の手引き」の中にある医療費控除の明細書をコピー して鉛筆で書き込みます。
医療機関毎に合計金額でもいいですよ、と説明されていますが、私は何となく 心配で、領収書1枚ごとに書きます。そのほうが明確で、私は安心です。これ で手計算の税額が計算されました。
( 確定申告書作成システムに数字を入力する)
ここまで来たら、国税庁のホームページの確定申告書作成システムに数字を 入力します。そして、手計算の税額と国税庁のホームページの確定申告書作成 システムの税額が一致しましたら終了です。
結果、源泉徴収は納め過ぎということで2万円ほどの還付請求ということに なりました。年金生活になりますと、2万円は貴重です。
後は、申告書を印刷して郵送します。控えと切手を貼った返信用封筒を同封 して、近くの郵便局から特定記録で送ります。控えと切手を貼った返信用封筒 は同封しなくてもよいのですが、会社員時代の名残(なごり)で、私は同封 してしまいます。
特定記録は郵便料が少し割高ですが、○月○日に送りましたよ、という記録が 手許に残るので安心です。会社の新入社員だった頃、教えられたことです。
地方の農村出身の私にとって、会社員は辛い仕事でしたが、会社では社会の 常識の色々なことを教えてもらうことができて、今は感謝しています。
( 税法の基本は担税力(たんぜいりょく)である)
所得税の確定申告書を作っていますと、担税力という考え方 を感じます。私は若かった頃、仕事のために税法の勉強をしました。そして、 税法の基本的考え方は、担税力、即ち税を負担する能力に応じて税を課すという 考え方でした。なるほどと思いました。
しかし、今から30年ぐらい前、平成時代になる頃、消費税が導入されました。 消費税は、担税力という税の基本に全く反する税です。消費税は、税では なく、明らかに消費に対する罰金です。私は経済学部で、経済成長は国民の消費と 企業の設備投資によると習いました。
この国民の消費に投げ網のように消費税という罰金が掛けられるようになって、 当然ですが、経済成長は止まりました。消費税という罰金は担税力という税の基本 からすると、経済の息の根を止めてしまう禁断の税(罰金)だったのです
学校の日本史では、江戸時代に何度か改革という話しが出てきます。有名な改革の 一つに、老中松平定信の寛政の改革があります。「定信は、幕府の役人のみならず、 朝廷や大名、農民や町人に至るまで、厳しい倹約を命じた。」 日本国紀 百田尚樹2018年11月25日 第4刷発行 幻冬舎 209頁
江戸時代の改革は、上記のように倹約、即ち消費の抑制です。そして、学校の日本史 の教科書では、改革という名称から分かるとおり、老中松平定信の寛政の改革は良い 事として肯定的に記述されます。東大法学部卒の財務省エリート官僚は、大学受験の 勉強のときに、学校の日本史教科書の1字1句を頭に叩き込みます。つまり、彼らの 頭の深層心理には、消費の抑制は良い事と叩き込まれているのです。
東大法学部卒の財務省エリート官僚が、消費税(消費罰金)を上げるのに熱心なのは、 自分たちの天下り先拡大のための金(かね)が欲しいということもあるでしょうが、 彼らの若い大学受験の勉強のときに、頭に叩き込んだ、消費の抑制は良い事という深層 心理があるのです。
しかし、政府が国民に消費の抑制を力づくで強制することは悪いことです。それは、 アダム・スミス以来の経済学で証明されています。東大法学部卒の財務省エリート官僚 は、現代の経済学入門を学び、消費税(消費罰金)を無くして、国民に消費の抑制を 力づくで強制することは止(や)めなければいけません。
対米戦争(太平洋戦争)敗戦後、松下幸之助や本田宗一郎といった優れた企業家が、 その才能を存分に発揮し、また、国民が一生懸命に働いて経済成長し豊かな 日本経済を築きました。ここで、東大法学部卒の財務省エリート官僚が、豊かになった 日本経済を潰すのは残念です。できれば、消費罰金(消費税)が無くなって、再び 経済成長する明るく強い日本経済になってほしいものです。
(了)
