(2019/5/1)

話題の日本通史を読む

昨年11月に出版されて話題を呼んでいる「日本国紀 百田尚樹 幻冬舎  2018年11月25日 第4刷発行」を読みました。この本は日本通史であり、その 特徴は古代から現代に至る長い日本の歴史を約500頁の1冊の本にギュッと まとめているということです。

著者は歴史に関する広い知識を学び、その知識を長い時間をかけて考え抜 いたのだなという印象があります。私たちは誰でも学校で日本史を習います。 私も習いました。

しかし、その時使った教科書は今から考えますと、教科書出版社の依頼に より、多数の大学の先生達が手分けして歴史辞典から沢山の歴史用語を拾い 出して「てにをは」でくっつけたようなものであり、とても文章と言える ようなものではありません。

これに対し日本国紀を読んでみますと、この著者は、広い知識、考え抜く 力、文を書く力、の三点が揃っており全く日本通史を書くに相応(ふさわ) しい力量を持った人です。

( 令和元年に優れた日本通史を読む喜び)

今年は天皇陛下のご譲位があり、令和元年になりました。令和時代を祝う ように時代に先駆けて現れた、この極めて優れた日本通史を読んで、われわれ の母国日本について考えさせられるものがありました。

500頁というと読むのが大変そうですが、著者の筆力によって何の苦労 も無く最後まで読むことができます。心の浮き立つ読書でした。

若かった頃、古代の神話の時代から現代まで、同じ民族が同じ国で続いている のは我々日本人だけであるという本を読んだことがあります。

世界史で習った有名なギリシャ文明を作った人達は現代ギリシャ人とは 民族的に何の関係も無いのです。ギリシャ文明を作った民族が今どこでどう しているかは分からないわけです。厳しい戦(いくさ)の敗戦などによって、 あるいは逃散(ちょうさん)し、あるいは滅びてしまったわけです。

エジプト文明を作った民族も、インド文明を作った民族も、中国文明を 作った民族も同じことです。

しかし、日本人だけは歴史の厳しい場面を切り抜けて、神代の古代から 現代までの気の遠くなるような長い時間を、この日本で生き抜いてきたわけ です。日本人にとっては当然のことに思われることが、世界史の中では 日本だけのただ一つの例外的なことなのでした。

新しい元号「令和」は万葉集から取られました。日本国紀の著者は 「私は「万葉集」こそ、日本が世界に誇るべき古典であり、文化遺産である と思う。」と書いています。(52頁) 令和という新しい元号は、このような 日本の誇るべき千三百年も昔の古典が出典です。

( 会社員は真実の日本史を知る)

新しい時代の出発にあたり、日本国紀 という生き生きとした日本通史を 読んで、私は新しい生きる力が湧くのを感じたのでした。

学校で習う日本史の教科書は、色々な理由でその内容が真実ではないとこ ろがあるようです。特に近現代史にその傾向があるようです。

現代はグローバルな時代であり、会社員は海外で仕事をしなければな らないことも増えてきました。海外で仕事をする会社員は母国日本の歴史を しっかりと勉強しておかなければなりません。私自身は経験したことがあり ませんが、外国の人に日本の歴史のことを聞かれて答えられないのは辛い ことだと思うからです。

日本国紀を読みますと、真実の日本の歴史を知っているという自信が持て ます。そして日本史の真の姿を知りますと、日本人としてのアイデンティティ に深い自信が湧いてきます。

その自信は会社で働く人の人生や仕事に良い影響を与えて、生きる力になっ ていくことでしょう。

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(了)