(2016/7/15)

お医者さんの健康セミナー

私は、一時期、営業の仕事をしていました。販売店を通して会社の 商品をある大きな病院に納入していました。

ある時、その病院から健康セミナーをやります、という案内が来ま した。その病院に商品を納入している業者は、その健康セミナーに参加 することが半ば義務づけられていました。

言われたとおりに参加しないと後で何か不利なことが起きるのでは ないか、という不安が納入業者にはあるのでした。

そして、納入業者はその健康セミナーに会社の商品をサンプルと して何がしか持参するのです。

当日、会場に行きますと、その病院の何人かのお医者さんが講師と して見えられていました。そして、参加している業者の方(かた)たちが誰も 黙って座っているのでした。

( お医者さんの健康セミナーを受ける )

健康セミナーが始まります。若いお医者さんが司会をして正面に 並ばれた年配のお医者さんに色々と質問をして、年配のお医者さんが それに答えます。

そのやりとりを納入業者の方たちが聞いているという形で健康セミ ナーが進んでいくのでした。

若いお医者さん
  「煙草は体に悪いでしょうか。」

年配のお医者さん
  「煙草は体に悪いです。」

若いお医者さん
  「お酒は体に悪いでしょうか。」

年配のお医者さん
  「お酒は多少飲む分には体に悪いということはありません。沢山飲む    のはもちろん体に悪いです。」

このような質問と回答が 小(こ)1時間あって、健康セミナーは終わるのでした。

業者の方たちは、最後に司会の若いお医者さんに質問を促されても、 やれやれ終わったという様子で、皆何も言わずに黙って帰るのでした。

お医者さんたちの健康に関してのお話は、私たち納入業者も常識的に知って いるお話ばかりで特に何か新しい有難いお話はないのでした。

考えてみますと、お医者さんは病気の専門家です。大学の医学部で病気の ことを専門的に学習し、仕事として患者さんの病気を治すことを日々実践 しておられるわけです。

健康に関して専門的に学習し、人を健康にすることを仕事として日々実践 しておられるわけではありません。

上記のような健康セミナーでは特に何かあるわけでもなく、私たち納入業者 も一般人として常識的に知っているお話になるのは、考えてみると当然のことで した。

病気になりましたら病院に行ってお医者さんに見ていただかなくてはなりま せん。

しかし、日常の健康を守るには、私たちは自分でよく考えていかなければ なりません。

( 会社員が仕事をするために健康を守る方法 )

大まかなところは、「煙草を吸わない」など上記の健康セミナーの常識的な お話を守りながら、後は体質も一人ひとり別ですし、自分で考えていくしか ありません。

私は、定年前は健康のことはあまり考えませんでした。というか、会社員と して日々の仕事を遂行するのに手一杯で、健康のことを考える余裕がないのでした。

毎日の仕事に疲れ果てて、会社が休みの日は午前中は寝ていることが多いので した。今から思いますと、片道 1時間 30分の電車通勤で 1日中、夜まで働いていま したので体はとにかく何よりも休息を欲していたのです。

会社に勤めておりますと、偉い方の中にはゴルフ大好きという方も多いため、 出世や人間関係のために、お付合いゴルフをされる方も多いのでした。

私も一時やっておりましたが、会社勤めの仕事で疲れていますので止(や)めました。 特に雨の中での、お付合いゴルフは体にこたえます。

私の体験では、心身に余裕のある方は別ですが、普通の方は定年前の現役時代の 休日には、まず第一に体を休めることが健康のためです。体の疲れが取れたところで 次のことを考えるのが良いです。

(了)