(2021/8/1)

西村経済再生担当相のコロナ対策発言撤回事件を考える(3止)

(前頁より続く)

しかし、斎藤先生の数理経済学の装いの簿記会計の講義を聞いた 東大法学部経済学部の学生にとって、簿記会計はチンプンカンプンの 世界 です。これでは、東大法学部経済学部を卒業してエリート官僚に なった人は、 日本政府の貸借対照表を見ても何のことか分かりません。

日本政府の 貸借対照表を理解するには日商簿記3級の勉強をしなけれ ばなりません。 しかし、既に超エリート官僚になった人には日商簿記 3級の勉強は気持ち の上で無理です。

斎藤静樹先生が数理経済学の装いをした簿記会計を 講義して、学生の 知的関心を何とかして刺激しようと努力している 東大法学部経済学部 はもはや学問の場ではありません。 エリート官僚養成学校という専門 学校になったのです。

私は田中耕太郎先生の「貸借対照表法の論理」と斎藤静樹先生の 「企業会計」を読んで、東大法学部経済学部の変質を深く感じ取りまし た。

時代からいって、西村経済再生担当相は斎藤静樹先生の「企業会計」の 講義を受けた人でしょう。これでは、自由な取引を基本とする資本主義 経済が理解できていなくても不思議ではありません。

田中耕太郎先生が「貸借対照表法の論理」を講義していた東大法学部と 斎藤静樹先生が「企業会計」を講義していた東大法学部では、名前が 同じ東大法学部でもその中味には天地の差があるのです。

西村経済再生担当相は総理大臣になりたがっているということですが、 このような自由な取引を基本とする資本主義経済が理解できていない人 を決して総理大臣にしてはなりません。日本の破滅が待っています。

( 現在の内閣には救いがあるのだった )

幸い、現在の内閣は西村経済再生担当相のような東大法学部卒の エリート官僚によって占められているわけではありません。そこが救いと なって西村経済再生担当相の馬鹿げた発言は直ちに撤回に追い込まれまし た。

今回の西村経済再生担当相の馬鹿な発言が速やかに撤回に追い込まれたの を見て私は安心しました。対米戦争(太平洋戦争)時の海軍のように幹部 が全員、海軍兵学校卒のエリート軍人で占められていて、彼らの馬鹿げた 作戦がすべて通って自滅の敗戦を迎えるというようなことは、現代政治に おいては無いことが分かったからです。

今回の西村経済再生担当相の馬鹿な発言を参考にして、東大法学部卒の エリート官僚だから優秀だという宗教の信仰のような盲信はもう止めまし ょう。

これからは現在のコロナ禍の中で我々国民は、政府に対し批判すべきは 批判し、協力すべきは協力して現状を乗り越えていかなければなりません。 マスコミ(テレビ、新聞)に煽られて、一緒になって政府を批判するだけと いう自滅の行動を取ることは絶対に避けなければなりません。

(了)