(2021/7/1)
(前頁より続く)対米戦争(太平洋戦争)に負けた原因を考える(4止)
現在のエリート官僚は自分たちの天下りの利権拡大を目指して、その 資金調達のため、消費税増税に全力を上げます。今や消費税は10%です。 消費税10%によって日本経済は自滅進行中です。そして、日本経済の 自滅の程度は年々ひどくなっていくのです。
今度は軍事ではなく経済ですから、長い時間をかけて日本経済は自滅して いくことになります。
対米戦争(太平洋戦争)の時、海軍兵学校、陸軍士官学校卒の エリート軍人は「鬼畜米英」と言って国民を怖がらせました。現在、 東大法学部経済学部卒のエリート官僚は「国の巨額の借金」と言って 国民を怖がらせます。対米戦争(太平洋戦争)の頃のアメリカ、 イギリスの国民は普通の人たちであって鬼畜ではありませんでした。
現在は「国の巨額の借金」と同時に「国の巨額の資産」がありますの で何の心配もありません。
( 嘘を言うエリート軍人とエリート官僚 )
嘘を言って国民を怖がらせるという点で海軍兵学校、陸軍士官学校卒 のエリート軍人と東大法学部経済学部卒のエリート官僚は全く同じです。
対米戦争(太平洋戦争)の時、エリート軍人は「欲しがりません勝つま では」とも言いました。国民に消費の抑制を強制しました。現在の エリート官僚は消費税を10%にしました。国民に消費の抑制を強制 しているわけです。国民に消費を抑制させようという点で、海軍兵学校、 陸軍士官学校卒のエリート軍人と東大法学部経済学部卒のエリート官僚 は全く同じです。
日本の学校エリートというのは、残念な事ですが、その思考の構造が いつの時代も全く同じなのです。
現在のエリート官僚は対米戦争(太平洋戦争)時のエリート軍人と同じで 強力であり誰も抵抗できません。国民の一人一人が、エリート官僚の 攻撃に耐えて、「自滅の日本経済」を生き残る方法を何とかして考え なければなりません。
( エリート学校崇拝という病気 )
エリート学校崇拝の病気はひどくなっているように見えます。現代は、 希望する大学に入れなかったという理由だけで親子共々この世の終り のように落胆し、まるで人生を捨てるような行動を取る大学受験生が 少なからずいます。
自分が大学で何を学びたいのか、その大学でどのような教育が受けら れるのか、そこでの学びを将来にどのように結びつけるか、という 本来の事が、本人にも親にも眼中に無いのです。あまりの視野の狭さ です。
そこでは「共産党宣言」暗記自慢の学生や、数理経済学の装いをした、 中味はどうなのかなと思われる簿記会計の講義が待っていたりするの にです。
エリート学校やその学生や卒業生に対する、まるで宗教の信仰のような 盲目的な厚い崇拝は、欧米では聞くことのない日本特有の、おぞましい 精神の病気です。
欧米から来た、本来は良いものである学校制度が逆に悪い方向に働かな いように注意しなければなりません。学校制度はヨーロッパのキリスト教 の長い歴史の中で生まれ育(はぐく)まれてきました。この学校制度が 明治時代になって日本に取入れられました。
ヨーロッパの大学はキリスト教の修道院が出発点になっていることが 多いので私立大学がメインです。その伝統はアメリカにも引継がれてい ます。そのため、イギリスのオックスフォード大学やアメリカの ハーバード大学といった日本でもよく知られる大学は私立大学です。
しかし、日本は上記のように明治時代に急激にヨーロッパの学校制度の 形だけを真似して取入れたため、東大を頂点とする大学の社会的評価格差が、 大学の中味と関係無く異様に強調されるという、欧米の伝統からすると 歪んだ形になりました。
その歪みが、まるで宗教の信仰のようなエリート学校崇拝となったのです。 このエリート学校崇拝は日本特有の風土病のような病気です。この病気が 重症化すると、将来のある青年を引きこもりなどに追い込み、人生を破壊 してしまいます。
一度かかったら、今のところ、この恐ろしい病気を治す方法はありません。 300万人という途方もない犠牲者を出した海軍兵学校、陸軍士官学校の 大失敗を経験しても治らないのです。中学生、高校生はもちろん、 親御さんも一人一人が視野を広げ、この病気にかからないように注意する しかないのです。
私たちは、大切な子供達がこのような、現代日本に今も蔓延している、 最悪の場合、人生を破壊してしまう恐ろしい病気の犠牲にならないように、 偏差値という魅惑的な魔物の数字を自在に使って、自分の利益のために 子供達を過度な競争に煽り立てる受験産業に踊らされないように、本当に 落ち着いて気をつけていきたいものです。
( 私立大学への期待 )
ここのところ、総理大臣が二代続いて東大卒ではない人がなっています。 安倍前首相は成蹊大学卒です。菅(すが)首相は法政大学卒です。私は ここに未来の希望を見ます。
安倍前首相も菅(すが)首相もマスコミ(テレビ、新聞)の日本特有の 欧米では見られない狂気の猛烈な総攻撃を受けながらも職務を遂行して います。
現代の東大には田中耕太郎先生はどこにもいません。 エリート官僚養成学校になった東大法学部経済学部にはもはや希望を 見いだせません。
建学の人の精神を忘れた早稲田大学、慶応大学も今となっては ミニ東大となって希望を見いだせません。おりしも、 先日、経産省の二人のキャリア官僚がコロナ助成金詐欺取得事件で逮捕 されました。まったく、現代のエリート官僚はこのありさまです。
この二人の犯罪者は、一人は東大卒で、もう一人は 慶大卒です。もはや官僚養成学校となった東大法学部経済学部は もちろん、今はミニ東大となった慶大、早大の文系学部にも希望はない のです。
最近は慶大、早大の文系学部の学生の中には在学のまま、東大合格を 目指して一生懸命に受験勉強している学生が毎年何人もいるという話も あります。仮面浪人というのだそうです。
一体何を考えているのでしょうか。病気です。誇り高い建学者 (福沢諭吉、大隈重信)が聞いたら「バカヤロー、出て行け、来るな」 と怒ります。
福沢諭吉はアメリカ流の実学を目指して、慶大を作りました。その建学は 東大に先んじていました。大隈重信は、東大が外国語ばかりを重んじるの を見て「これではいかん。日本の将来のために日本語で学問が出来る大学が 必要だ」という高い志から早大を建学しました。
ミニ東大を作ろうなどという気持ちは、全く無かったのです。 慶大や早大に入学した学生は、建学者の尊い建学の志に思いを いたし、学問に励んでください。受験産業の宣伝などに惑わされては いけません。
世界を見渡せば、オックスフォード大学もハーバード大学も私立大学で す。成蹊大学や法政大学は、安倍元首相、菅(すが)首相といった優れた 総理大臣を生み出すにいたりました。これからは、私大が各々の建学の 精神を拠り所にして学生をしっかり教育し、日本の未来を切り開いて行く ことができる卒業生を世に送り出してください。
(了)