「ビートたけし」独立問題について
週刊新潮(平成30年/4/12号)に「ビートたけし」独立問題のこと でオフィス北野の森昌行社長の5時間に及ぶ反論が載っていました。 私はビートたけしのことはテレビでよく知っていましたが、 ビートたけしがオフィス北野という会社に所属して芸能の仕事をして いることを初めて知りました。私はオフィス北野という会社と関係者の 経歴をインターネットで調べてみました。
( オフィス北野 )
会社名: 株式会社オフィス北野 代表者: 森昌行 所在地: 東京都港区
設立: 昭和63年2月 資本金: 1,000万円
従業員: 33名 主な業務 ・ビートたけし(北野武)、たけし軍団の
マネージメント。 ・芸能タレント、音楽家、スポーツ選手、インストラクター
等の養成並びにマネージメント。・ (以下略)
(代表者の森昌行氏)
昭和28年1月生、現在65歳、鳥取県出身、昭和51年
青山学院大学法学部卒、学生時代はミュージシャン志望、大学卒業後
テレビ制作会社に就職、ビートたけしと出会い上記の(株)オフィス北野を
設立、代表者に就任、現在に至る。
(ビートたけし)
本名北野武、昭和22年1月生、現在71歳、東京都足立区
出身、明治大学工学部機械工学科除籍(のちに特別卒業認定)、
浅草フランス座で芸人見習い志願、エレベーターボーイ、フランス座の先輩と
コンビ「ツービート」を組んで漫才を始め、漫才ブームに乗って人気が出る。
森昌行氏と出会い(株)オフィス北野に所属し超人気の芸能人として大活躍、
今年3月(株)オフィス北野を離れ、新しく作られた「T.Nゴン」に移った。
( 森昌行社長とビートたけしは30年にわたって一緒に仕事をしてきた )
森昌行社長とビートたけしは30年にわたって一緒に仕事をしてきたわけですが、 ここに来て諍(いさか)いが発生してケンカ別れのようになってしまったよう です。週刊新潮の記事を読みますと、昨年9月の決算で(株)オフィス北野が 約500万円の赤字になったことが、ビートたけしの強い疑惑を招き、二人の 決別になりました。
(株)オフィス北野は非上場の会社ですので決算の内容は分かりません。 森社長はビートたけしに対し、500万円の赤字について次のように説明しま した。「1、会社の売上が約24億円あるので経営の根本を揺るがすような ものではありません。2、昨年公開した映画の制作費が既に出ているのに対し、 映画に関する売上が入ってくるのが半年ほど後になるので発生した赤字です。 半年経てばこの赤字は自然に解消します。」この森社長の説明に対し、 ビートたけしは「自分は休みなく働いているのにどういうことだ。」と納得しな かったのです。
このやりとりに対し、ネットの中では、公認会計士がご自分の専門的知識の 観点から「森社長の説明は決算の説明としては不自然である。決算というものは 収益と費用を合理的に対応させて計算するものだから、このようにはならない。 これでは、資金繰りの説明であって決算の説明にはなっていない」と批判的に 解説したりしています。
( 会計事務所の中には沢山のお客さんを抱えていて手が回らないこともあるようだ )
私は、森社長とビートたけし、そして上記の公認会計士の話を読んでいて、 自分が定年前に働いていた会社での仕事を思い出しました。私が勤めていた 会社はフランチャイズ・チェーン方式でビジネスを展開していたのですが、 フランチャイズ・オーナーの中には自分は高齢になったのだけど後継者がいない ので事業を閉鎖したいという方がおられるのでした。せっかく経営も順調なのに 閉鎖されてしまいますと会社の売上が減ってしまいます。やむを得ませんので 会社で事業所を買取って直営ということで経営を続けることがありました。
私は、このフランチャイズ事業所の買取りの仕事をしたことがあったのです。 事業所を買取るには、フランチャイズ事業所の固定資産台帳が必要です。 そして、この固定資産台帳がラフなフランチャイズ事業所がありました。 固定資産台帳というものは資産を一つ一つ台帳に記入していなければならない のですが、「什器備品一式」とたった1行で記載されていることもあるのでした。
私が勤めていた会社は上場企業でしたので「什器備品一式」として買取ることは できません。監査法人の監査でクレームがつきます。適切な形にして買取るのに とても苦労しました。フランチャイズ・オーナーが依頼している会計事務所の 中には沢山のお客さんを抱えていて手が回らず、ラフな会計処理になってしまう 所もあるようでした。
( オフィス北野には経理マンが必要です )
30年にもわたって二人で仕事をしてきた森社長とビートたけしの間に亀裂が 入ったのは、突き詰めると、森社長が説明する決算の数字にビートたけしが納得 できなかったということです。オフィス北野は会計事務所に経理を委託していた と思うのですが、会計事務所の中には沢山のお客さんを抱えていて手が回らず、 なかなか原則通りの会計ができないこともあるようです。
オフィス北野は24億円もの売上がある会社ですので、会計の分かる経理マンを 雇って日常の経理処理を担当させることが必要だと思うのです。その上で、 専門の会計事務所に難しい部分の経理処理の相談に乗ってもらったり、税金申告 をしてもらうという体制作りをすると良いです。
24億円もの売上がある会社ですと家計のレベルの会計ではとても間に合うもの ではありません。会計の専門知識、経験がある人が必要になります。 ビートたけしは(株)オフィス北野から出てしまいましたが、たけし軍団の 人達は(株)オフィス北野に残ったようです。
(株)オフィス北野は経理マンを雇って会計をしっかりしたものにしていくことが 期待されます。そして、ビートたけしも会計が明確になった(株)オフィス北野に 再び戻って30年も一緒にやって来た森社長と二人三脚であの素晴らしい芸人の 才能をこれからも長く見せてもらいたいものです。
(了)