元首相が繰返し現政権を批判するのはなぜだろうか?
森友文書が書換えられた(改竄された)ということで、テレビの ワイドショーは連日の騒ぎになっています。そのため、NHKなどの 世論調査で政権支持率が下がったということで、これもテレビ・新聞 で騒ぎになっています。この騒ぎの真実、本質は庶民の私には分かりません。
この事に関して、小泉純一郎元首相(76)が3月13日夜のBSフジ 番組で、安部首相や麻生財務相を批判したということが報道されてい ます。批判の骨子(こっし)は次の通りです。「佐川宣寿氏は国税庁長官 に就任して一度も記者会見をしなかった。それにもかかわらず首相も 財務相も佐川氏の国税庁長官起用を適材適所と言った。森友文書が 書換えられたのは財務省が安倍首相の答弁に合わせないといけないと 思ったからだ。」というものです。
昨年8月には、福田康夫元首相(81)が安倍政権を批判していると いうことが報道されました。その批判は「(安倍政権の下では)中央省庁 の公務員が、官邸の言うことを聞こうと忖度(そんたく)以上のことを しようとして、すり寄る人もいる。能力のない人が偉くなっており、 むちゃくちゃだ。」というものです。
( 5人の元首相は安倍首相を批判するのだった )
また、昨年7月には都議選で小池百合子都知事の都民ファーストの会が 6議席から55議席へと大躍進し、反対に自民党都議連が57議席から 23議席に減らすという惨敗を決しました。この時には、羽田孜(81)、 村山富市(94)、菅直人(71)、細川護煕(80)、鳩山由紀夫(71) 、の5人の元首相が安部政権批判をしました。( )内の数字は現在の 年齢です(羽田氏の年齢は昨年お亡くなりになった時の年齢です)。
あるマスコミ関係と称する会が、ご存命中の元首相12人に「安倍首相に 対する提言」を要請し、この要請に応えて、5人の元首相が安倍首相批判 をしたのです。その批判は、「安倍総理から日本を守ろう」(羽田)、 「国民軽視の姿勢許せぬ」(村山)、「国益を損なう」(細川)、など 厳しい批判でした。
3年前の平成27年にも同じ5人の元首相たちが安倍首相批判をした ことがありました。ちょうどその頃、国会では平和安全法制の法律が 審議中でした。そして、上記5人の元首相の批判は「平和安全法制を廃案 にしなさい」という批判でした。私は政府のホームページでこの法律を 見てみました。3年前平成27年に審議され施行された平和安全法制は 次のような法律です。
我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の 一部を改正する法律
(自衛隊法の一部改正) 第一条 自衛隊法(昭和二十九年法律第百六十五号)の一部を次のように 改正する。 第二条中「第九十四条の六第三号」を「第九十四条の七 第三号」に改める。〜略〜
このようにして88頁にわたる法律が書かれています。そして、その後 に国際平和支援法、政令、が続くのでした。上記の5人の元首相は 全員70歳以上の高齢者です。高齢になりますと、視力も弱くなり沢山 の分量の法律案を読んで適切な判断をするということは難しいでしょう。
( 元首相には品の良い趣味などに打ち込んでいただきたいものだ )
元首相ともなれば、功成り名遂げたのですから、生々しい政治に口を 出されたりすることなく、品の良い趣味などに打ち込んでいただき、現役 を引退した国民の良きお手本となっていただきたいものです。
例えば、細川護煕氏は首相を経験して政治家を引退された後、陶芸に打ち 込んでいるお姿を雑誌のグラビアでお見かけしたことがありました。 さすがに元首相だな、威厳があるなと思いました。しかし、いつの間にか また生々しい政治に口を出されるようになったのでした。何だか残念な ことです。
最近は上記のように小泉純一郎元首相が今回の文書書換えや脱原発のことで 盛んに政権批判をしています。しかし、小泉元首相も76歳、現役時代の 迫力がすっかり無くなりました。息子さんの進次郎さんが現役の国会議員 として大活躍しているのですから、息子さんの活躍を見守ってあげて、 ご自分は好きな歌舞伎やオペラの鑑賞に日を過ごしてもらいたいものです。
これまでに出てこなかった元首相には、中曽根康弘(99)、海部俊樹 (87)、森喜朗(80)、麻生太郎(77)、野田佳彦(60)、の 各氏がおられます。先に出た羽田孜氏は亡くなられましたので、結局、 全員で11人の元首相の方が現在ご存命中ということになります。 高齢化社会ということで皆さんご長寿で、めでたいことです。
文書書換えなどのことで、通信社などによる世論調査で政権支持率がまた 下がりました。しかし、これまでのように元首相の方々がこれを機に 政権批判を始めるのは、どうもあまり良くない、できれば見たくない光景 だと思うのです。
( 元首相が安部政権を批判するのはなぜか? )
元首相たちが一生懸命に繰返し安部政権を批判するのは一体なぜなので しょうか。ご存命中の元首相の中で最も長く首相の座にあったのは 小泉純一郎氏の5年5カ月です。短い方ですと細川護煕、鳩山由紀夫、 両氏の8カ月です。安倍晋三政権は一次から通算すると6年3カ月が経ち 現在も進行中です。安倍政権の支持率が下がると元首相たちの政権批判が 始まる理由は安部政権の長さに対する嫉妬心なのでしょうか。
「嫉妬心は御しがたい」ということを若かった時、本で読んだことがあり ます。しかし、一般人とは異なり、位人臣(くらいじんしん)を極めた 立派な元首相たちが、嫉妬心から安倍首相批判を執拗に繰り返すというのは あまり考えたくはないことです。元首相という大変な高位の方たちの 政権批判の理由は、結局、私ごとき高齢者の庶民にはよく分からないもの なのかもしれません。
しかし、とにもかくにも、野田佳彦氏のようにまだ60歳で現役の国会議員
という方もおられますが、ほとんどの方は70歳以上の高齢者で現役を
退いておられるのですから、生々しい政治は後輩である現役の政治家に
まかせて、元首相という国民の大長老として高尚な趣味などに打ち込む
威厳に満ちた御姿を見せてほしいものです。
(了)