新型コロナウイルスについて考える(1)
新型コロナウイルスに感染する人が増えて大変だと、テレビのニュース やワイドショーで、ここのところ連日報道されています。専門家という 人たちが、この世の終りが来たような表情でコメントをしています。
この世の終りが本当に来たのかと暗澹(あんたん)とした気持ちになり ます。テレビのワイドショーを見ていて、チャンネルを回すと、次から 次へと新型コロナウイルスの専門家が出てきて、「自分こそが専門家の 第一人者」という雰囲気で話をしています。
その人達は、○○大学医学部教授などの立派な肩書きを持っています。 人によっては、毎日のように連日、テレビ局を変えて何時間も出演して います。この人は普段の仕事はどうなっているんだろうか。仕事をしな くていいんだろうか。それとも、「肩書きを上げるから、仕事はしなく ていいですよ」と職場で言われているのだろうか、と余計な心配をして しまいます。
とにかく、テレビ出演を切り上げて、早く職場に帰って仕事をしなくて はならない、という雰囲気は全く感じないのです。それどころか、少し でも長くテレビで喋(しゃべ)っていたいような雰囲気さえ感じさせら れるのです。
そして、ワイドショーのコメンテーターの方達は、「三密、マスク無し、 大きな声で話す、などは新型コロナウイルスの感染拡大の危険がありま す」と言うのですが、ご自分達はマスク無しで、大きな声で、密閉され たスタジオで長時間話しているのです。
チャンネルによってはコメンテーターの間に簡易な仕切りがあるぐらい です。ご自分達は新型コロナウイルスの感染の危険はないのでしょうか。 不思議なことです。
( 新型コロナウイルスの署名運動について )
ところで先日、用事で出かけましたところ電車の駅前で「新型コロナ ウイルスを収束させるため、PCR検査を増やすように市長に働きかけま しょう」と署名運動をしていました。
PCR検査を増やすことが、新型コロナウイルスを収束させることにどの ように役立つのかは、私には分かりません。しかし、署名運動をして いる人たちにとっては、そのようなことはどうでもいいような雰囲気 でした。
署名運動をしている人たちは、私と同じぐらいの年齢の老人の男性一人 と女性一人でした。二人とも何か眦(まなじり)を決したカリカリと した引きつった顔をしていました。
ふと50年も前の大学生だった頃を思い出しました。その頃、大学の 中では、顔を引きつらせた学生達がグループを作って暴れていました。 グループとグループが対立して戦い、死傷者も出ました。彼らは、 「革命だ」「安保反対だ」と言って暴れるのでした。
ある人が暴れる学生に「君は安保反対と言って暴れるが、安保条約を 読んだことがあるのかい」と聞きました。すると、その学生は 「安保条約なんて読んでないよ。そんなことはどうでもいいんだよ。 とにかく安保反対なんだよ」と答えたというのです。
最近、私は当時私が在籍していた大学の経済学部長をしていた 先生の 回顧録を偶然インターネットで見つけて読んだのでした。先生は回顧録 で言うのでした。
「当時は大学が新入生から自治会費を代理徴収していて、その額は 毎年5千万円ぐらいだった。そして、大学は代理徴収した自治会費を 自治会に渡していたのです。学生達はその自治会費5千万円をめぐって 自治会の主導権を取ろうと戦っていたのです。」
経済学部長だった先生のご説明に「なるほど、そういうことだったのか」、 と私は納得できたのでした。先生とはありがたいものです。50年近くも 経っているのにインターネットで当時の真相をありのまま経済学部の学生 だった私に教えてくれたのです。
先生は経済学部長として自治会を正常化しようとして学生に殴られ、 傷を縫わなければならないほどのケガをされたというのです。お気の毒 なことであり、大変な時代でした。その後、大学による自治会費の 代理徴収が無くなって、学生同士による自治会費をめぐっての暴れる 戦いが無くなったのでした。良い時代になったのです。
( 署名運動の本当の目的は何だろうか )
電車の駅前で「新型コロナウイルスを収束させるため、PCR検査を増やす ように市長に働きかけましょう」と署名運動をしていた二人は、50年前 のあの頃、大学生だった年齢の高齢者たちでした。
彼らは今も「新型コロナウイルスを収束させるため、〜」と言って別の 目的の何かお金がらみの署名活動をしているのでしょうか。もしそうだ としたら、現在、忙しく仕事をしている若い人たちの迷惑になるので、 やめてほしいものです。
最近のテレビや新聞では、このように新型コロナウイルスの報道一色の ようになり、また、近場の電車の駅前まで、新型コロナウイルスの 署名運動がされる状況になってきました。
しかしながら、私の回りでは新型コロナウイルスにかかって大変だと いう話は聞かないのです。近所に最近救急車が二度来ましたが、心臓や 脳の急な病気で倒れた高齢者のためでした。また、認知症で施設に入った 高齢者もいました。私の親類でも認知症になって、デイサービスに通う ようになったり、施設に入るようになりました。聞いてみますと、 面倒を見ている家族は皆大変な思いをしています。
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(次頁に続く)
