会計実務の経験(12)ー受取手形と支払手形(1)ー
今日は手形です。「検定簿記講義/3級商業簿記[平成29年度版] では128頁からになります。このテキストに「為替手形を利用 することはほとんどなくなっている」128頁と書いていますが、 私も為替手形を経験したことは無く、経験したのは全て約束手形 でした。
取引先から商品の代金に約束手形が出された場合、その取引先が 大企業で財務体質が健全な企業の場合は何の心配もありません。 テキストのように次のように仕訳をすればよいわけです。
約束手形を受取ったときの仕訳(商品を売り上げた場合)
(借)受取手形 ××× (貸)売 上 ×××
そして、銀行に預けて取立ててもらうのが普通ですが、早く資金化 したければ銀行に割引いてもらってもいいわけです。
気をつけなければならないのは、約束手形を発行した取引先が 中小企業のときです。中小企業が売上の代金に約束手形を発行して くるということは資金繰りが苦しいということだからです。これから の取引には細心の注意が必要です。
次に、約束手形の裏書・割引に行きましょう。これは上記の3級 テキストで書かれていますが、2級テキストの、「検定簿記講義/ 2級商業簿記[平成30年度版]でも再度、解説されています。
違いは、3級では図解されているということです。2級を勉強して 分かりにくいときは3級のテキストに戻って参考にすると図解され ていたりして分かりやすいわけです。
(裏書人の連続に注意する )
私が経験したことで印象が強かったのは、裏書手形を受取ったときで す。3級テキストの132頁に手形の裏書の例が載っています。ここ には2人の裏書人が記載されています。
私が経験した裏書手形はここに4人ぐらいの名前が続いていました。 しかも、裏書が連続していないのでした。手形の裏書の例では、 横浜商店から川崎商店に繋がって連続しています。
私が経験した裏書手形は4人ぐらいの名前が途中で切れて連続してい ないのでした。私は、この手形をもらってきた営業担当者に裏書が 連続していないことを話し、取引先に話しをさせて、事なきを得たの でした。
次に「検定簿記講義/2級商業簿記[平成30年度版]3手形の不渡りが 説明されています。「所持している手形が不渡りになった場合には、 その金額を受取手形から不渡り手形勘定に振替えます。」18頁 仕訳は次のようになります。
(借)不渡手形 ××× (貸)受取手形 ×××
簿記では、この仕訳をすれば正解となります。
(売掛金の回収ができないのは大変だ )
しかし、私の経験では代金の回収ができないというのは、当然のこと ですが、社内では大問題になります。私は、所持している手形が不渡 りになったと言う経験はありませんが、売掛金の回収ができなくなった という経験はあります。
約束の期日に入金が確認できないときは、すぐに電話で確認して督促 します。それでも入ってこないときは、記録しておいて定期的に電話 で督促します。なかなかに面倒で気が重い仕事でした。
ところで、私が学校を終えて就職した会社には、本社に収納課という 売掛金回収の専門部署があり、その下の各地方支店に専任の収納担当が いて、その地方の売掛金回収を管理していました。
私が、ある地方支店にいたときの収納担当の人は、もとは工場で働いて いましたがケガのため工場で働くことができなくなって地方支店の 収納担当になったのでした。
そして、地方支店の配下の5カ所ほどの営業所を月1回、まわって売掛金 回収管理をしていました。販売店の店主の中には遊びなどに売上金を 使い込んで資金不足になる人がいるので「ちゃんと払え」と払わせるの が仕事です。
そして、一つの営業所の町に、なじみの店の女性がいて、出張手当で会 いに行くのを楽しみにしているという噂がありました。
あるとき、課長が転勤で交代になりました。新しい課長は本社から見え られたのですが、東京の有名なキリスト教系の大学の出身ということで、 いかにも育ちの良さそうな人でした。
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