(2021/3/1)

会計実務の経験(7)ー商品(1)ー

前回は、現預金の話をしました。今回は、商品の話になります。 「検定簿記講義/3級商業簿記  2017年2月15日 検定 (平成29年度)版発行 中央経済社 」(以下テキストと言います) では79頁「第6章 繰越商品・仕入・売上」になります。

商品を仕入れて売るという卸売業や小売業をやっている企業の 会計処理になります。私が学校を終えて最初に就職した会社はメインが 製造業でしたが、仕入れる商品もありましたので製品勘定と商品勘定の 両方を使っていました。

転職した会社は卸売業がメインの会社でしたので商品勘定を使って いました。

商品の仕訳の仕方は三つあります。分記法、三分法、売上原価を使う 方法、の三つです。

テキスト80頁の例で三つの仕訳をやってみましょう。

( 1、分記法)

[例]

仕入れ値100円の商品を掛で仕入れて、その後、この商品を 150円で売ったときの仕訳は次の通りです。

1、分記法

  仕入れた時
    (借)商品  100  (貸)買掛金   100

   売り上げた時
   (借)売掛金 150  (貸)商品    100
			     (貸)商品売買益   50

最もシンプルな仕訳のやりかたです。1個 何百万円、何千万円、 あるいは何億円となる、値の張るダイヤモンドなどの商品を扱う商売 などでは、この分記法を使うかもしれません。

私は値の張らない、1個100円、200円、、、といった商品の 会社で働きましたので分記法を使ったことはありません。常識で考えて、 売値が1個150円の商品が売れる毎に分記法で仕訳することは、 不可能です。

1個150円程度の商品ですと大量に売りませんと商売になりません ので、売れた都度(つど)、分記法の仕訳はやっていられないのです。 しかし、学校簿記では、分かりやすいということから、商品の最初の 仕訳として、この分記法を教えます。

なお、(借)は借方(かりかた)であり、(貸)は貸方(かしかた) です。

( 2、三分法)

次は三分法です。単純化して分かりやすくするため、前期からの 繰越商品は無いものとします。

 仕入れた時(条件は分記法の時と同じですが、
 仕入を2回やったことにします。)

  1回目
 (借)仕入  100  (貸)買掛金    100
  2回目
 (借)仕入  100  (貸)買掛金    100

 売り上げた時
 (借)売掛金 150  (貸)売上     150

 決算になった時(仕入た商品100円が残っています。)
 (借)繰越商品 100 (貸)仕入     100

私が転職した会社では、この三分法を使っていました。仕入、売上、 繰越商品、という三つの勘定科目を使うので三分法です。

但し、私が勤めた会社では「繰越商品」勘定ではなく、シンプルな「商品」 勘定を使っていました。決算時の財務諸表では、結局、「商品」勘定に 組み替えますので、「繰越商品」勘定を使う意味が無いからです。 ほとんどの会社は、こうしていると思います。

(次頁に続きます)

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