領収書について不正を感ずるとき
会計の部門で仕事をしていますと、毎日のように領収書が他の部署 から回ってきます。そして、ときに、この領収書について不正を感ずる ことがあるのでした。
あるとき、他の部署のある方(かた)から近所のコンビニで仕事に必要な 消耗品を買いました、という領収書が回ってきました。その領収書は 手書きの領収書でした。
そして、消耗品の名称と合計金額だけが書かれています。私はその コンビニを利用したことがありました。そのコンビニで買い物をすると、 しっかりとしたレシートを渡されるのでした。
そのコンビニのレシートには買い物をした商品の明細がキチンと印字 されます。商品毎に単価、金額が明記されています。
しかし、その方は、そのコンビニのレジでわざわざ手書きの領収書をお願い したわけです。
( わざわざ手書きの領収書をお願いする理由は何か )
その方は、その明細を知られたくない、つまり、その領収書にはその 方の私物が含まれている、と疑われるのでした。
こういう時、会計の仕事は辛(つら)い仕事でした。会社の方ですから、その 方とはよく顔を合わせますし仕事の話もします。どのように対応するか、 考えなければなりません。
金額的に大きなものではありませんが、会計の担当者として、このまま にはしておけないのです。
私は、色々考えてから、その方に「コンビニのレジでレシートが出され たと思いますが、なぜ手書きの領収書なのですか。」と理由を聞いてみました。
その方の返事は「以前、もう退職された会計の人にレシートではなく、 手書きの領収書をもらって来るようにと言われました。」というものでした。
私は、「このような場合、次回からはレジで渡されたレシートをそのまま 持ってきてください。」と答えました。( 事を荒立てずに穏やかに、しかし、不正はしっかり防ぐ )
人を疑うのは嫌なことです。気まずい空気が流れます。しかし、仕事です。 事を荒立てずに穏やかに、しかし、不正はしっかりと防がなければなりません。
こういうことは始めは小さくても、何も言われなければ人はエスカレートしが ちだからです。辛くとも、会計担当者は最初に対応して抑えることが大切です。
そして、このようなことは、もちろん会計の本には書いてはいません。自分で
よくよく考えて,その時の状況の中で適切な対応ができるようにならなければいけ
ないのでした。
(2016/7/8)
(了)