(2017/7/1)

英語、英文法、仮定法 (1)

私は中学校に入学して初めて英語を習いました。英語は分からない 苦しい科目でした。英語の授業はいつも背中に冷や汗をかきながら 受けていました。教科書の英文が読めないのです。

私は学校で習う色々な科目がよく分からなかったのですが、その中 でも英語は特に分からない科目であり、消化できない苦しい科目で した。

そして、高校に進学すると一年生の時から英語の授業は英文読解と 英文法の時間に分かれました。どちらの授業も依然として分からな い苦しい科目でした。

特に英文法の O(おー)先生の授業は今から振り返りますと、お粗末 な最悪の授業でした。

O(おー)先生は英文法について何の説明も無いまま、教科書に出て くる英語の例文を和訳するようにと生徒を指名するのでした。指名 された生徒が和訳できないと、その生徒に罰として立っているように 命じて、その後ろの生徒に和訳するようにと指名するのです。

そのようにして、後ろの生徒、後ろの生徒と指名していって1時間 が終わったりするのでした。罰として立たされた生徒はその間ずっと 立たされっぱなしでした。

( 英文法の先生が熱心で親切な先生に変わった )

二年生になると、幸せなことに、英文法の先生が A先生に変わりま した。A先生は熱心で親切な先生でした。

英文を読む時は品詞に分解して読むということを教えてくれました。 それから、英和辞書で英単語を調べて英文を読むことも教えてくれ ました。おかげで、私は教科書の英文をたどたどしいながらも、 読めるようになりました。私は嬉しくなってきました。

それまで私は家にあった角(かど)がすり切れてすっかり丸くなって いる古い英和辞書を持っていました。親切な同級生が同情して2冊 持っていた英和辞書の1冊を私にくれたのでした。

しかし、私はA先生に教えられるまで英和辞書をどう使ったらよいのか よく分からないのでした。

私は最寄りの町の本屋さんに行って、 A先生が使っているのと同じ 赤い表紙の英和辞書を買ってきました。その英和辞書で私は、 A先生が授業中にその赤い表紙の英和辞書を調べるのを真似て 英和辞書というものを使うようになったのでした。

そして、単語帳を作って覚えることを指導していただけだたのでした。 この赤い表紙の英和辞書はその後、何度もの引越しを経てすっかり 古くなって表紙と中身が剥(は)がれていますが、大切に思えて 捨てられず、今も私の本棚にあるのです。

( 英文法の教科書の「仮定」というものが分からなかった )

英文法の授業は、名詞節、形容詞節などと進んでいきます。そして、 副詞節のところで「仮定」というものが出てきました。高校時代の 教科書から例文を1つ拾ってみます。

 I would go on a picnic if it were fine.   天気ならば、ピクニックに行くのだが.

そして、「このif-clause は現在の事実に反する仮定を述べたもので ある.」と解説されています。40頁

このif-clause は、主語が it なのに述語動詞にwasではなくwereが 来ています。私にはこの「仮定」というのは分かりませんでした。 そして、このwereは教科書ではない一般の英文法の本では「仮定法」 という文法用語が使われています。やむを得ないので、試験は教科書の 例文を暗記してなんとか乗り切りました。

そして、A先生に熱心に教えていただいたおかげで英語の力は高校生と しては随分と進歩したと思ったのですが、仮定法は謎であり、結局、 私には英語は分からないのだという思いが残りました。

なお、上記の教科書は、次の本です。

 HIGHROAD TO GRAMMAR AND COMPOSITIOPN 3
 
   著作者 東京外国語大学 佐々木達 鶴見女子大学 宮田幸一
      一橋大学 山川喜久男
  昭和40年3月15日 初版発行 昭和41年3月15日 再版発行
  発行者 三省堂

その後、随分と長い時間が経って英語とは何の関係もない会社員として 働いていた時、偶然に私は英語の「仮定」というものが何であるのか 分かりました。その体験は次回に話したいと思います。

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(次頁へ続く)